農作業をすることになったのはいつ頃からだっただろうか?確か労働安全コンサルタントと社会保険労務士の試験が終わり、ぽっかり土・日の時間が空いたときではないかと記憶している。港湾労災防止協会に出社する迄の朝の時間と土・日は貴重な自分の時間として使わせてもらった。しかし、することがなくなると逆に時間をもてあますことになり精神衛生上も負担を感じていた。畑が借りられると”いいな”とは思っていたが規制があり農地の貸借は簡単ではなかった。
ひょんなことから三重県多気町に畑を借りることになったが自宅から畑まで90km位あり行くのに大変であった。畑ノートの記録を見ると平成23年の2月の寒い日からのスタートになっていた。
半分ドライブ気分で始めたことが現在まで続いているのには理由がいくつか考えられる。人それぞれの好みもあるがストレス解消にとても良い方法であることが分かった。趣味を持つこと、自然に接すること、体を動かすこと、畑で時間を費やすということは少なくてもこの3点は満たされている。コーピングの中で相談すること、話を聞いてもらうこと、それにも増して根本的に解決を図ることは第一義ではあるが中には人には言えないこともある。精神の疾病は肉体の疾病と比べると表に出にくいしまだ精神論で解決し出来ると考えている人もいる。本当は精神の病も同じほど人を蝕むのである。