暑い夏が始まろうとしている。この時期には熱中症が話題に上がるが、厚労省からも毎年警戒指示が出され事業所においては十分な対策が取られているところが多くなってきている。
振り返って見ると熱中症と交通事故については学校で指導教育がされていたように感じている。それに比べると安全については特別に教育を受けた記憶がない。就学時期に学科があったわけでもなく安全は空気と同じように当然に当たり前に存在しているようにその当時は感じていた。また、自ら能動的に安全について学び考えることがなかった。しかし、今日安全の重要なことは誰もが実感しているのではないだろうか?
原子力事故では「想定外」という言葉が一人歩きし思考が停止している。事故原因は一般に考えられているより深く複雑である。もう一度安全について学ぶ必要がある。