安全衛生 7月 3

安全衛生の歴史は交通機関の発達とともに変遷してきた。交通機関の目的は安全に目的地に着くことばかりではない。短時間で着くこと以外に快適であること、楽しいこと等も必要とされる。安全を追求すれば当然このような要素が損なわれる。ETTOの考え方が出てきたのも科学技術が発達したあとの帰結である。技術の発達につれ安全を織り込みながら考え方を進め、決して安全だけを切り離して考えてはいけない。東日本大震災の後、”レジリエント”という言葉が取り上げられたが、このレジリエントな考え方こそがこれからの安全に必要とされる。