安全 6月 1

港湾運送事業ではフォークリフトの災害が多く発生している。その中でもフォークリフトが前進中に起こっている。何故か!運転手は前方を見ないで運転しているのだろうか? 否そんなことはない。そんな疑問に一つの答えが浮かんだ。

 

説明図
船舶の相手船との相関図 図4はフォークリフトの死角

昔、船乗りをしていた。そのときに”衝突のおそれ”というのがあった。
船舶は相手船との角度を見て衝突の危険を察知している。角度が変わらないときは衝突の危険がある。
フォークリフトにもマストがある。マストに隠れた対象は角度が変わらなければ永久に見えないのである。これは構造的な安全における欠陥である。運転者はこのことを知っていないと大変なことになる。
以前、このことは港湾労災防止協会機関誌に掲載した。しかし、残念ではあるがこの後も事故が続いている。なんとか事故をなくしたいものである。